皆さま、こんにちは。令和6年9月14日、まだまだ残暑の厳しい中、天沼小学校アリーナにて1年生親子レクリエーションとして参加型の防犯教室を開催いたしました。今回は、その様子をご紹介いたします。
1年生向け親子参加型防犯教室とは?
どこへ行くにも大人と一緒だった保育園や幼稚園の頃とは違い、小学生になると一人で歩いて学校に行き、一人で歩いて帰ってきます。学童に通うようになると、暗い夜道を子ども一人きりで歩く日もあります。
学校から家までの道は覚えてくれましたが、視野の狭い1年生。自分の身の回りは見えていないことも多く、大人が「ヒヤッ」とする場面も多いと思います。
いつだって大人が助けてあげられるわけではないからこそ、子どもたちには自分で自分を守る力を身につけてほしい、そして保護者には地域の子どもたちを守るために防犯知識を一緒に増やしてほしい。このような思いから、天沼小学校P T Aでは例年、N P O法人体験型安全教育支援機構理事を務める株式会社ステップ総合研究所所長の清永奈穂先生の協力をえて、1年生向け親子参加型の防犯教室を開催しています。
今回は、児童49名、保護者44名の合計93名が参加しました。
防犯教室の内容
●あやしい人の5つの特徴
―「はちみつじまん」Ⓡ ―
「あやしい人ってどんな人かな?」という講師からの問いかけに、会場の1年生からは「マスクをつけているような、表情の見えない人!」や「逆に優しい人!」など様々な意見が出ました。
そこで、どんな人に注意するべきか、あやしい人の行動パターン5つを「はちみつじまん」Ⓡのキーワードとともに教えていただきました。
あやしい人をどのように見分けるか??
あやしい人の特徴を学んだあとには自動販売機や自動車の模型を使って、影から現れる不審者を実演していただき、どのようにあやしい人があらわれるのか視覚的に学びました。
●からだを動かすトレーニング
1.きっぱり断る練習
「いやです」、「だめです」、「いきません」と、しっかり声に出してきっぱり断る訓練を行いました。
2.腕ぶんぶん
からだの小さな1年生でも、手をつかまれたときは腕を大きく振り回すことで拘束を逃れることができます。そこで大人と子どもがペアになって、不審者に腕をつかまれたときに腕を振りはらって逃げる訓練をしました。
3.大声出し練習&防犯ブザーを鳴らす練習
周りの大人に気づいてもらうために、「たすけてー!!」と大きな声で助けを求める練習をしました。
とはいえ、恐怖で声が出せないかもしれません。そんな時のために、防犯ブザーを鳴らす訓練も行いました。
4.かみつき練習
不審者に手をつかまれた時は噛みつく!
親の手にタオルをぐるぐる巻きにしたうえで、手や腕に噛みつき相手を怯ませる訓練を行いました。
5.ジタバタ練習
逃げる方法の一つとして、床にすわり上半身を腕でささえながら足でジタバタと蹴り上げる練習をしました。
そうすることで不審者に取り押さえられないことを学びました。
6.20メートルを走る練習
不審者が犯行をあきらめる距離は、電車の車両1両分(約20メートル)と言われています。そこで不審者にランドセルをつかまれた場合から20メートル走って逃げる練習をしました。
●まとめ
最後に、あやしい人の特徴やあやしい場所を確認し、自分の身は自分で守るためにすべきことをおさらいし、今回の防犯教室は閉幕となりました。
実際、私自身参加してみて、子どもがすぐに防犯ブザーを鳴らせなかったことには驚きました。緊急時に正しく使うためには、防犯ブザーの紐を引っ張る練習も必要なことだと、体感しました。一方、子どもは「追いかけられたときはちょっと怖かった」と話してくれました。親子で参加しなければ気づけなかった学びがたくさんありました。
参加者の皆さんに答えていただいたアンケートからも様々な発見や収穫があったことがうかがえました。
★話を聞くだけでなく、子どもに走らせたり、叫ばせたりするので、実際に危険が迫った時の練習になった。
★「とてもドキドキした!」と子どもが言っていた。
★体感しながら学べたことで、子どもの記憶に残ったと思う。
(一部を要約して掲載)
最後に
今回の防犯教室は、天沼中学校区地域推進協議会ならびに天沼青少年育成委員会の協賛をえて開催することができました。天沼青少年育成委員会の五十嵐会長や天沼児童館の橋本館長には会場にもお越しいただきました。
天沼小学校P T A役員や学級委員会の家族の協力もあって当日はスムーズに運営できました。
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
また機会がありましたら是非ご参加ください。学級委員一同、心よりお待ちしております!
※掲載した画像はご本人の承諾のもと、一部を加工して掲載しています。