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天沼小学校PTA学級委員会 活動報告 【やっぱり大事!防犯教室】 ~子どもたちの“自分をまもる力”を育む安全講習~

皆さま こんにちは。

 

令和4年9月3日、新校舎増築工事の完成・引渡しを受け、2学期が始まった最初の土曜日に、天沼小学校アリーナで低学年向け防犯教室を開催しました。

そこで今回は、その防犯教室について紹介させていただきます。

 

当日は、台風11号が沖縄県の先島諸島を北上中で、テレビでは台風関連の報道が見られましたが、ここ杉並区天沼地区の午前中は穏やかな曇り空で、比較的過ごしやすく、防犯教室日和となりました。

防犯教室のねらい

子育てをする親にとって、我が子が小学生になることは、わりと大きな人生・生活の転換期であるように思います。私自身も、子どもが天沼小学校に入学したとき、今後、多くの人や出来事と出会うことになる社会・世界の入り口に立ったような気がして、期待と不安とが入り混じった気持ちになりました。

そして、小学校生活が始まってすぐに感じる不安に、登下校時の防犯・安全確保があると思います。小学生になると登下校に親が付き添わず子どもたちだけで行動することになります。

道順だけなら、しばらくすると馴れると思いますが、ちゃんと前をみて歩いているかな、途中でみちくさしていないかな、そんな時に、万が一危険な目が近づいてきたらどうしよう! 

と、親としては心配が拭えません。

そこで、子どもたちには、自分自身を守る力を身につけてほしい。大人も地域の目として地域の子どもたちを守るため、防犯知識と実践力を養っていただきたい。そして、親子で参加することで、街で子どもを見かけたときに親の顔が浮かぶようになり、親をみかけたときに子どもの顔が浮かぶようになる。そうして地域内のつながりが広がっていってほしい。

 

そういった思いから、天沼小学校PTAでは、例年、NPO法人体験型安全教育支援機構/㈱ステップ総合研究所の清永奈穂先生に依頼して、1年生親子向けに体験型防犯教室を開催しています。

 

 

防犯教室の概要

令和2年度と令和3年度は、新型コロナウイルスの感染対策としてオンラインでの開催であったため、アリーナでの開催は、3年ぶりとなりました。

そして、今年度(令和4年度)は、過去に対面での開催が叶わなかった現2年生と3年生も対象にして、学級委員会の活動として“低学年向け防犯教室”を開催することとなりました。

なお、ウィズコロナ3年目となる今年度は、まだまだ感染対策に気を抜けない時期であったため、学年やクラスを基準に全体を約半分にわけ、前半の部と後半の部の2部制での開催とし、各回の参加者がアリーナ収容人数の50%以下となるよう配慮しました。

また、人と人との距離をできるたけ確保するため、アリーナを3つのエリアに区切り、各回の参加者を3つのグループに分けたうえで、グループごとに各エリアに設置した体験コーナーを回ることにしました

 

 

◇アリーナの区分けと3つの体験コーナー

手前右下のエリアが「まちたんけん」コーナー、右奥のエリアが「からだトレーニング」コーナー、左側の細長いエリアが「20mダッシュ」コーナーです。

◇タイムテーブル

最初の20分で、スライドを用いた説明や実演を交えた講習を受け、その後グループに分かれて3つの体験コーナーを回りました。最後にまとめ・おさらいをしていただきました。

◇参加者数

参加者は、児童105名、保護者95名の合計200名となりました。

 

 

防犯教室の流れ

◇天沼小学校PTA会長のあいさつ

渡邉美由紀会長より始まりのあいさつをいただきました。

実際に起こってしまった事例を教訓として防犯力の重要性を話していただきました。

◇防犯知識の講習“危険な場所“

子どもたちにとって危険な場所や危険な距離についてスライドを用いて視覚的に説明していただきました。子どもたちは食い入るように真剣な眼差しで聞き入っていました。

◇防犯知識の講習“あやしい人”

今度は、あやしい人の行動パターンを実演で覚えます。

また、不審者が嫌がる大人の行動(立ち止まって見つめる。もう一度振返って見る等)についても身振りを交えて教えていただきました。

◇体験コーナー【からだのトレーニング】

「大声をだす」、「防犯ブザーをならす」、「うでブンブン」、「足バタバタ」、「噛みつく」など、普段なかなか体験できない練習を親子で行いました。

◇体験コーナー【まちたんけん】

まちたんけんコーナーでは、不審者からの声掛けをきっぱり断ってその場を立ち去り、助けてくれる大人に何があったか伝える練習を実施しました。

◇体験コーナー【20mダッシュ】

あやしい人との危険な距離と逃げるのに必要な走る距離を、実際にランドセルを背負って走ることで体感しました。

◇まとめ・おさらい

最後におさらいをして、知識の定着を図ります。

◇地域教育推進協議会会長からのお言葉

 田中一恵会長から防犯意識の重要性を最後のまとめとして強調していただきました。

◇まとめ

前半・後半ともに同じ内容をそれぞれ約90分で実施しましたが、充実したプログラムで時間はアッという間に過ぎていきました。

私も親子で後半の部に参加しましたが、講義のあと、実際に大声を出したり、うでをぶんぶん振ったり、走って逃げたりすることで、実践力を鍛えることができたと思います。

 

※ 令和元年度に開催した防犯教室について、広報委員会のブログ記事が公開されています。併せてご覧になってください。

   https://bit.ly/3qnFyM7

 

最後に

今回の防犯教室は、天沼小学校PTA予算および天沼中学校区地域教育推進協議会、天沼青少年育成委員会からの協賛により開催されました。

また、当日も本当に多くの方にご協力いただきました。地域教育推進協議会、民生委員、天沼青少年育成委員会、沓掛小学校PTAからも参加していただきました。天沼小学校PTA役員や学級委員会のご家族にも惜しみなく協力していただきました。

皆さまのおかげで、無事に開催することができました。

本当にありがとうございました!

 

 

 

※写真画像はご本人の承諾のもと、掲載しています。